オウギ椰子(砂糖椰子)ต้นตาล トンターン

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オウギヤシ(砂糖椰子)

 オウギヤシの木


南国にはいろいろなヤシが存在します。
オウギヤシ(扇椰子)は、ヤシ科パルミラヤシ属に属する常緑高木で
原産地は熱帯アフリカで東南アジアからインド東部にかけて栽培されています。
日本名はうちわ椰子とも呼ばれることがあるようです。

タイ語 ต้นตาล(tontaan)トンターン

英語名 Palmyra palm(パルミラパーム)

国によってToddy palm(トディーパーム), Lontar(ロンタール)、Thanot(タノート)などと
いろいろな呼ばれている様子。

オウギヤシは高さが約30メートルに成長します。
葉は名前の通り放射状(オウギ状)で、乾燥に強いので
内陸部の乾燥地帯でもよく育つそうです。


オウギヤシの実(ルークターン)


果実は手のひらに乗るくらいの多きさで黒っぽい褐色。
中は繊維質でとっても鮮やかなオレンジ色で甘い香りがします。
種子は内果皮に包まれていて中の胚乳は食用にされます。
そして花序の液を煮詰めてパームシュガーが作られます。
ミャンマーでは花蜜と酵母でワインが作られているそうです。

未熟実(ルークターンオーン)

旬の時期になるとタラートで見かけるようになります。
半透明のプルプルとしたゼリー状でシロップで煮て
ローイゲーオ(フルーツポンチ)として食べることが多いです。

完熟した実

完熟すると中果皮は写真のような繊維状でとっても鮮やかなオレンジ色なります。
あまーい香りがしして砂糖椰子と呼ばれる所以にも納得。

中果皮を塩と水で揉んで濾してピュレ状にしたものをお菓子作りに使います。
このピュレを使って作るお菓子にはカノムターンカノムカイプラーなどがあります。

ペッチャブリーはお菓子の名産地

タイ中部に位置するペッチャブリー県はその昔川から宝石が見つかったことで
「ダイヤモンドの町」の意味で名付けられたと言われます。
ペップリーとも言われることがあります。
ペッチャブリーの歴史は8世紀のモン族支配の時代まで遡ることができて
スコータイ、アユタヤ時代には主要都市として位置づけられてきたそうです。
ラマ4世がお祈りのために訪れたと言われているカオルアン洞窟や
雨季の避暑地として建てたれた離宮プラナコンキリは現在国立公園として
観光名所となっています。

ご当地グルメ 

カノムターン グルテンフリー蒸しカステラ

完熟した中果皮を水で揉んでピュレ状にして米粉と一緒に作るお菓子がカノムターンです。
もちもちしている蒸しカステラでたまに食べたくなります。



カノムモーゲン(タロ芋や緑豆のココナッツプリン)

ココナッツプリンもねっとりしていてとっても美味しいです。

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