今回はタイ料理の地域性の特徴とタイ料理を食べる時の食事マナーについてお話ししたいと思います。
タイ料理はどんなお料理があるの?タイ料理は辛い?
私辛いもの苦手です。あっパクチーもあまり好きじゃなくて・・・
タイ料理はどれもこれも辛いですか?
はい、確かに辛いお料理もたくさんあります。
でも辛さはなく食べやすいものあるんですよ。
どんなお料理がありますか?
中国に祖先を持つタイ人も多く、タイには中華料理に影響を受けた
お料理がたくさんあります。また、隣接した国から影響を受けたお料理や国際交流が盛んになり諸外国から伝わってタイ料理にカスタマイズされたお料理などもあります。
タイ料理の地域性
地理的には西部と東部があるのですが、タイ料理の分類としては北、東北(イサーン)、中部、南部の4つにわけられます。
地域とは別に宮廷料理もあります。
タイ北部料理の特徴
- 主食はもち米涼しい気候
- 隣接するミャンマー、ラオスに影響を受けたお料理が多く、華やかさはなく田舎料理といった印象。
- 肉は比較的脂の多い部位を使いマイルドなお料理が多い。
タイ北部の代表的なお料理
カントーク料理(カン=器 トーク=竹で編んだ低い丸テーブル)
サイウア、カオソーイ、ゲーンハンレー、ナムプリックヌムなど
タイ東北料理(イサーン料理)の特徴
- 主食はもち米。米を発酵させた発酵麺カノムジーン
- ハーブの種類が豊富。
- お料理でココナッツミルクを使うものが少なく辛めなお料理が多い。
- メコン川対岸の隣国ラオスのラオ族の食文化の影響を受けたお料理が多い。
- 不毛な土地ゆえにありの卵、カタツムリ、バッタ等の昆虫をタンパク源として食べる。
タイ東北部の代表的なお料理
ソムタム(青パパイヤサラダ)、ガイヤーン 、ラープ、トムセーブなど
タイ中部料理の特徴
- 主食は細長いインディカ種のうるち米
- 大平野でチャオプラヤー川、海の恵も受けて肉もシーフードも使うお料理がある。
- 周りの地域からも影響を受け、ココナッツミルクを使いマイルドな味付けのものが多い。
- 中国系の潮州の移民の影響で中華系タイ料理が多い。
- ラマ5世の時代には外国との貿易が盛んになり外国の食文化の影響を受け、
宮廷料理が洗練されていった経緯がある。
お料理だけでなくフルーツや野菜のカービングの装飾もお料理の一部とされ、
宮廷内ではベンジャロン(5色磁器)が使われているお店もある。
タイ中部の代表的なお料理
ローストダックのレッドカレー、グリーンカレー、トートマンクン、ポピアトート、サクーサイムーなど
タイ南部料理の特徴
- 主食は細長いインディカ種のうるち米。
- マレー半島の一部で海に囲まれているので魚介を使ったお料理が多く、生臭さを消すためにいろいろなハーブが使われている。その中でもウコンを多用する。
- 商人の交易ルートでマレー文化が混在している地域でイスラムの影響を強く受けているため、香辛料を使うものが多く、やし砂糖やガピ(海老味噌)を使うお料理が多く味が濃く辛いものが多い。
- 福建省や海南省からの移民が多い地域なのでホッケンミーなど中華系タイ料理も食べれる。
タイ南部の代表的なお料理
ヤオヤム(ライスサラダ)、ゲーンタイプラー、サトー豆の炒め物、サテ、カオモックガイ、マッサマンカレー
※マッサマンは宮廷を経由して南へ広まったお料理という説もある。
タイ料理の食事マナー
タイ料理は大皿をみんなで囲んで食べるスタイルです。ですが、時代と共にテーブルマナーも変化しているので
レストランなどでは欧米式に個別にサーブして食べることもあります。
右にスプーン、左にフォーク。
スプーンは液体のものを口に運ぶだけでなく、大きいものを半分にしたいときにスプーンの縁で押し切るようにして使います。
高級なレストランに行くとナイフも用意されていることもあります。
タイ料理の背景やお料理の特徴を知っているとレストランをどこにするか?
また何をオーダーするかの目安になってより楽しい食事の時間になると思うので
ざっくり知っておいて損はない!と思います。